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2011年10月28日 (金)

絶縁耐力試験

◆法規「絶縁耐力試験に関する問題」

定格電圧10000(V)の電動機に絶縁耐力試験を行う場合の試験電圧として
正しいのはつぎのうちどれか。

1.9200(V)
2.10000(V)
3.10500(V)
4.11000(V)
5.12500(V)

解答

3.


解説

電気機器や電線路に発生する最も大きい以上電圧は雷撃に起因するものだすが、
これに直接耐える絶縁は不可能であり、侵入電圧の低減策がいろいろ講じられているほか、
最終的には避雷器による保護に依存している。
それ以外の日常発生する異常電圧に対しては機器、線路自体で耐えなければならない。
耐電圧試験はこのことを確認するためのもので、設計上の耐電圧よりも十分低く、
かつ、運転中に頻繁に発生する異常電圧に相当する程度の電圧を印加して
絶縁耐力を確かめるものである。
対象となる異常電圧は主として1線地絡時の健全相の電圧上昇と開閉サージであり、
その大きさは系統中性点の接地方式により大きく異なる。
また、絶縁耐力は 特性をもつため、試験電圧と印加時間は密接な関係がある。
工場試験では古くから使用電圧の2倍の電圧を1分間印加することが行われていた。
技術基準では表の値で10分間耐えるものでなければならないと定められている。
この試験電圧は系統中性点の接地方式で最大使用電圧に対する割合が異なっているす。
更に電力ケーブルでは対地静電容量が大きく交流試験では所要電源容量、
試験設備が大きくなり、試験が困難になるため交流試験の2倍の直流による試験が
認められている。
また、同様の理由から回転変流機以外の交流回転機も1.6倍の直流試験が
認められている。(詳細は電技解釈第14~18条)
また、平成10年に「電路の絶縁耐力の確認方法 JESC-E7001 1998」が制定され、
これにより、JEC、JISに規定に基づき工場において耐電圧試験を実施したものは
技術基準による絶縁性能を満足しているものとして、
輸送、現地組立て後の確認試験として、常規対地電圧を10分間印加
すればよいことになった。
言い換えればこの条件を満たしていれば使用系統に接続して10分間異常が
なければ使用してよいということである。
 これは工場で実施される1分間の試験電圧が10分間に換算しても技
術基準の規定電圧より十分上回ったものであることと、最近の設計、
施工技術の進歩により、輸送や組立て段階での品質低下が
ほとんどなくなったことによる。

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