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2011年5月31日 (火)

直流送電

◆電力「直流送電に関する問題」

直流送電の利点について述べた次の記述について、誤っているのはどれか。

1.線路の建設費が安い
2.安定度の問題がない
3.非同期連系ができる
4.高調波や高周波の障害対策が不要である
5.直流連系しても、短絡容量は増大しない

解答

4.


解説

短所
大容量の直流遮断は難しい。交流は電流零点を有するため、
この点で電流を遮断する事が可能である。
電力系統で使われる遮断器は容量が大きいため遮断する段階での細工は必要である。
一方直流は零点がないため、大容量の遮断器では零点を作る細工が必要である。
通常は外部に蓄えたエネルギーを逆電流として挿入するか、
直流に自励振動の電流を重畳させて零点を作るかする工夫が必要である。
一部低電圧では実用化されている。高電圧大電流用にも開発が終了し
実用化の検証が終了している。
交直変換の際の高調波に対する対策が必要である。
3相の全波整流(6アーム構成)では6n±1の高調波が交流系統側に、
6nの高調波が直流系統側に流出する(nは自然数)。
交流系統と連系する変圧器(変換用変圧器)2台を位相を30度ずらして
接続すると交流系統への流出高調波は12n±1に、
直流系統への流出高調波12nになる。これらの高調波が系統に
与える影響を抑えるために変換所には高調波フィルタを設置する必要がある。
影響は交流、直流の系統構成によって異なるため、事前の解析が重要である。
交流送電に比べて(直流-交流変換の設備が必要な分だけ)初期投資が高価である。


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