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2007年12月 1日 (土)

放射能物質

◆電力「放射能物質の処理に関する問題」

最近脚光を浴びている、高レベル放射性廃棄物の処理技術をなんというか。

解答

「消滅処理技術」

解説

◇「放射能物質の処理」

 100万キロワット級の原発を運転した場合、年間で30トンもの使用済み
 燃料が出ます。これを再処理すると、約300キログラムの高レベル放射性
 廃棄物が生み出されます。この高レベル放射性廃棄物の処理については、ガ
 ラス固化処理が採用されることになっています。ガラスで固めて30年から
 50年安全な貯蔵施設に置いて、放射能を10分の1程度にしてから、地下
 数百メートル以深の地層の中に埋めて保管するという方法です。

 このような処理法で問題となるのが、半減期が数万年から数百万年という長
 半減期核種で、いわゆる超ウラン元素の存在です。高レベル放射性廃棄物の
 中には、200万年という長い半減期を持つネプツニウム237をはじめ、
 アメリシウムなど極めて長い半減期を持つ核種が数多く含まれている。ガラ
 ス固化・地層処理で懸念されるのは、このような長半減期の核種についても
 将来に渡って安全性を完璧に確保できるかと言う点です。

 そこで脚光を浴びてきたのが、高レベル放射性廃棄物の中から長半減期の核
 種を抽出し、それに中性子や陽子などを照射することによって、半減期の短
 い核種に変えてしまおうという「消滅処理技術」です。

 高レベル放射性廃棄物は、その中身を4つに分けることが出来ます。長半減
 期を持つ超ウラン元素群、放射能は強いが半減期は短いセシウム・ストロン
 チウム群、白金群、その他の核分裂生成物群の4群です。そこで、これらの
 分別を行い、長半減期核種については別途処理を行うという考えが浮かんで
 きます。これは群分裂・消滅処理という新しい処理方法です。

 具体的には、分離された超ウラン元素を高速増殖炉や陽子加速器などに入れ
 て、中性子や陽子にさらすことによって、短半減期の核種や放射性のないも
 のに変換しようということです。

 この方法では、それまで怖い存在とされてきた長半減期核種をレアメタルな
 どに変え、それを回収、使用できるという大きなメリットもあります。

 この4群の分離技術の開発は、日本では日本原子力研究所が湿式、電力中央
 研究所が高温冶金(やきん)式を利用した乾式の分離方法を手がけています。
 このような群分離・消滅処理については、1989年に日本が提唱し、それを国
 際協力のもとで推進しようという「オメガ計画」が始動しています。

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